19日 4月 2026
==ロイヤル・シェークスピア・カンパニー:財務状況から見る戦略的変化== ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)は、名前のとおりシェイクスピアゆかりの劇団として日本でもよく知られています。イングランドのストラトフォード・アポン・エイヴォンを拠点に、ロイヤル・シェイクスピア・シアター(Royal Shakespear Theatre)、スワン・シアター(Swan Theatre)、ジ・アザー・プレイス(The Other Place)の3つの劇場施設があります。電車で行けば、ロンドンから約2時間程度で到着。シェイクスピアの生家(今は博物館)や埋葬されたHoly Trinity Churchもあり、多くの観光客が訪れます。そして、ここで創られた舞台はロンドンのバービカン・センター(注1)をはじめ国内外で上演されるのです。 今回は、この英国を代表する劇団RSCの活動を、財務状況に焦点を当てて紹介したいと思います。もちろん、RSC自体、その長い歴史の中で、組織強化や運営方針の刷新など様々な改革を行ってきていますが、ここでは運営の一端を表す収入構造に絞って確認していきます。 英国の文化政
21日 3月 2025
こちらのブログでは、海外の事例をゆるく紹介していく予定です。まずは、昨年末のパリでの出来事から。 ==ノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Paris:多くの支援と知恵を結集して再開== ゴシック建築の代表的な建物として世界遺産(「パリのセーヌ河岸)の構成資産)であり、フランスパリの顔ともいえるノートルダム大聖堂が焼け落ちたのは、2019年4月。尖塔が倒れ、屋根が焼け落ち、に包まれた大聖堂の映像を記憶している人も多いでしょう。ただ、身廊内への延焼は食い止められ、特徴的なバラ窓も3つとも生き残りました。また、寺院内部の文化財や美術品は、消防士により運び出されるなどして焼失を免れ、巨大なパイプオルガンも無事でした。当時、大聖堂では改修工事が行われており、これが原因である可能性が高いと報道されていましたが、結局、明確な原因特定には至っていません。 この悲劇の直後から、まさに、フランスの総力を結集した修復体制が整えられ、マクロン大統領直々に世界的な募金活動が始まります。